2010年9月17日金曜日

気色悪いなあ

 このところ多忙を極めブログ更新が出来ていなかった。
 申し訳ない。
 ところで、先程ボンヤリテレビを見ていたら、沖縄の普天間基地の移転問題をやっていた。新しく菅内閣が発足するにあたって、その重要課題として普天間の問題があるよという指摘は正しいんだけど、そこに登場した安全保障問題の専門家と称する人物について、おいおい、またかいと思わず突っ込みを入れたくなった。
 この人物は7年前、アメリカがイラクに戦争を仕掛けた時、我々が連日のように番組のスタジオで開いた「アメリカのイラク戦争是か否か」というコナーに必ず登場し、「イラクは大量破壊兵器を保有しているのでアメリカの戦争は正しい」とアメリカを支持していた。僕は国連がまだ調査をしている間にアメリカが戦争に踏み切るのは間違いだ、とアメリカの軍事行動に反対し続けていた。だから必ずこの安全保障問題専門家とは意見がぶつかった。そのときからこの人物は根っからのアメリカの片棒かつぎ屋だなあ、という感想を抱いていたが、今日沖縄普天間基地問題で発言しているのを聞いて、やっぱり「アメリカの手先か」という思いを深くした次第だ。
 彼は一見普天間問題を客観的な立場から論じているようだったが、話が最後の結論部分に来て馬脚を現した。11月28日には沖縄知事選が行われるが、彼は「もし沖縄県内移設
反対派の伊波・宜野湾市長が勝つようなことがあると、日米合意は実行されず、アメリカとの間に亀裂が生じ、今中国が出て来て危うくなっている東アジアの状況も悪化して大変なことになる」と言った。まあ、要するに沖縄知事選では県内移設反対派の候補を当選させてはいかん!容認する可能性のある現職仲井真知事を再選させた方がいいんだよ!と言わんばかりの結論だった。この人はまたもアメリカの片棒かつぎをやっている訳で変わらん人だなあと思いましたよ。
 日本の軍事評論家や安全保障問題専門家と言った人達はどうしてこうも日本人の利益よりアメリカの国益を優先して発言するんだろう???といつも疑問になりますよねえ。アメリカから何か利益誘導されているんですかねえ??そんなことは無いと信じますが、そう思われても仕方が無いような考え方です。
 それにしても菅内閣の最大の問題はこの普天間の問題ですね。経済、円高、雇用、ねじれ国会、その他課題は色々ありますが、普天間基地移転の問題だけは日米合意を先行させて、沖縄の現地住民の意思を後回しにしていますから、これはどう誠意を尽くそうと、話し合いを持とうと解決策はありません。残るのは普天間基地の現状維持という最悪の答えです。
 日本人にとって一番妥当な解決策はアメリカとの合意をいったん破棄し、もう一度日本人の利益に基づいた立場でアメリカと話し合うことしか他に道はありません。そんなことは冷静になって考えれば誰のでも分ることなのに、こう言うアメリカの手先のような手合いがいてテレビで日本人の心をかき乱すようなことを言うのが困ったもんだ。気色悪ううう!!