2010年7月5日月曜日

今読み終わった!

一気に読み終わった。
『ガラスの巨塔』。元NHK「プロジェクトX」のプロデューサー、今井彰さんが書いた小説だ。NHKの看板番組の始まりから終わりまでを克明に描いた、小説の形をとってはいるが、ドキュメンタリーに近い。
本の帯には「この小説を書くために、NHKを辞めました」とあるのでプロデューサーを務めていた今井さんの体験談と言ってもいいだろう。
小説は一人の男の成功と栄光、そして挫折を描きながらテレビ番組の制作の現場を生き生きと表現している。面白く読んだ。しかし、読後に残るのは男社会の組織の底にどす黒く渦巻く嫉妬心の激しさだ。私も新聞社やテレビ局で45年間仕事をしてきたので男の嫉妬ほど嫌なものはない、ということはよく分かる。
今井さんも小説の通りなら凄まじい嫉妬の嵐に翻弄されたんだろうなぁ!
ま、しかし、主人公がちょっと格好よすぎるかな?