2011年5月4日水曜日

ニューオーリンズの町には音楽が溢れている

4月30日からアメリカはルイジアナ州ニューオーリンズに来ている。
NHKの「旅のチカラ」という番組の取材で10日間ね旅だ。旅の目的はマイ・ラストソングを探すこと!私は新聞記者になりたてのころ、新潟支局時代だけど、偶然手にした一枚のLPレコードに心を奪われた。
それはそれまで大学生のころ親しんでいた音楽とは異なるものだった。
オスカー・ピーターソン、ピアノトリオ。
初めて知ったビアにストだった。後で彼はジャズピアニストとしては神のような存在だと知ることになるが、その時はジャズの世界に疎かったせいで、何も知らないまま手にしたレコードだった。
何気なく下宿の部屋で独り聞いたとき、すっかりはまってしまった。
「カナダ組曲」
カナダ生まれのオスカー・ピーターソンが作曲、演奏している、この組曲を繰り返し繰り返し聞いたものだ。
私の青春時代に出会った忘れ得ぬ一枚の絵のような記憶だ。
そこから私はジャズの世界に導かれていったようなものだ。
で、今回の旅はジャズが生まれた町、ニューオーリンズに自分が死を意識したとき最後に聞く曲を探しにやって来たというわけだ。
ニューオーリンズの町にはジャズが溢れている。フレンチクォーターの通りではあちらこちらからバンドの音が聞こえてくる。
ここは一年中お祭りのような町だ。存分に楽しんでいきたい。
写真はここの祭り、マルディグラでみんなが被るマスクを被ってみたところ!